リクイディティ・ファンドへのESG統合
企業のサステナビリティへの取り組みを重視する動きが強まっており、企業の資金管理においても例外ではありません。ステークホルダーの期待は変化し、企業行動とサプライチェーンにおける透明性が求められています。こうした動きに対応するため、企業は資金管理方針を変更し、全社的なサステナビリティ目標達成への貢献が期待されるサステナブル投資ソリューションを採用しています。

資金管理へのESG統合の原動力
企業のサステナビリティへの取り組みが一段と重視される中、資金管理を通じて、いかにサステナビリティ目標達成に貢献できるかという問いがあります。当社は以下が重要なテーマであると考えます。

資金調達やキャッシュ管理にESGソリューションを統合することにより、サステナビリティ目標達成に貢献することが期待されます。

ESGを重視したマネー・マーケット・ファンド
当社は高いリスクをとってリターンを提供するのではなく、お客様の資本を保全し流動性を提供することを目指し、リクイディティ運用においてリスク管理を重視しています。当社は2007年にESG統合プロセスの一環として、ESG要因をクレジット・リサーチに組み入れ、リスク管理体制を強化しました。ファンダメンタルズ分析においてESG要因を考慮することは重要であり、優れた投資の意思決定につながります。
ESGリスクを考慮したファンダメンタル・クレジット分析により、企業の将来のパフォーマンスに対してより包括的な見通しを提供します。こうした見通しを投資先発行体の信用特性へ反映させることで、優れたリスク管理が可能となります。また信用力評価や当社独自の信用格付にも直接影響を与え、発行体ごとの最長投資期間とエクスポージャーの上限が決定されます。
当社は責任投資の活動状況と、いかに当社の運用プロセスが国連責任投資原則や様々なESGの側面に対応しているかを年次で報告しています。当社は国連責任投資原則(PRI)による2018年、2019年、2020年のアセスメントにおいて「戦略とガバナンス」と「債券モジュール」で「A+」を獲得しました。¹

HSBCアセットマネジメントの責任投資
責任投資は当社の投資哲学と運用アプローチに不可欠です。
- 当社は先進国と新興国の垣根を越え、投資家にグローバルな投資機会を提供してきた確固たる実績を有し、ESG要因に対して独自の視点を提供しています。
当社の主要な実績¹:


運用プロセスへのESG統合
当社はESG課題が企業の業績に大きな影響を及ぼすと考えています。ESG分析を投資の意思決定に組み入れることは、お客様へのフィデューシャリー・デューティーを全うすることと整合するものです。
- 財務分析と同様に、ESG分析は当社の運用アプローチに不可欠です。
- 当社は独自のESGレーティングを開発し、セクターごとのESGリスクを反映させるためにセクター別ウェイトを設定しています。さらに、ESGリサーチ・プラットフォームを構築し、債券ポートフォリオのためのESG分析ツールを開発しました。
- こうしたアプローチを通じて、分析や投資の意思決定など全ての運用プロセスにESG要因を統合することで、リスクの低減が可能になりました。
どのようにESGを運用プロセスに統合するのか

-
グローバル・リクイディティ
当社のリクイディティ・ファンドはこちら -
責任投資
当社は企業との対話を重視しています。当社は議決権行使とエンゲージメントにおいて、世界でトップ5に入る実績を有しています。
¹ 出所:HSBCアセットマネジメント、国連責任投資原則(PRI)アセスメント・レポート