スチュワードシップ
アクティブ・オーナーシップは、長期的な責任ある投資アプローチにおいて不可欠な要素であり、当社の哲学、信念、プロセスの中核に位置づけられます。当社は、議決権行使とエンゲージメントを通じて、投資先企業やその他の発行体の価値を保全し、最終的には向上させることを目指します。これにより、お客様の投資ポートフォリオの環境レジリエンスを高めることが可能になります。
企業や発行体が環境に与える影響、事業活動におけるステークホルダーとの連携を理解することは、ESGの主要なリスクと機会を特定するうえで役立ちます。当社は投資家として、ポジティブな行動や高いESG基準を推進することにより、すべてのステークホルダーの利益を追求します。
当社のスチュワードシップ・アプローチ
ESGの専門家チームによって改善されてきたアプローチは、以下の4つで構成されます。
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なぜエンゲージメントが重要なのか?
当社はグローバルな資産運用会社として、世界中の発行体とエンゲージメントを実施し、お客様の資産価値の長期的な保全および向上を図ります。
エンゲージメントを通じて、企業戦略の遂行、財務・非財務パフォーマンスとリスク、資本の配分、ESG課題などの管理を促すことは、ベストプラクティスの達成に役立ちます。
当社のエンゲージメント目標
- 企業と企業戦略に対する理解を深める
- 企業業績をモニタリングする
- 会社の経営、業績、方向性を支援する、またはそれらについての懸案事項を提起する
- グッドプラクティスを推進する
2,300件以上のESG課題の提起
出所:HSBCアセットマネジメント、2020年10月31日現在
なぜ議決権行使が重要なのか?
議決権行使は、スチュワードシップにおいて重要です。高いガバナンス基準は、株主に持続可能なリターンをもたらすと当社は考えています。議決権行使により、ガバナンス、社会的慣行、環境の持続可能性に関する国際的および当該国におけるベストプラクティス基準の遵守を促します。当社は、お客様から権限を与えられたすべての株式の議決権行使を目指します。
当社のグローバル議決権行使ガイドライン
当社の議決権行使ガイドラインでは、以下の問題を重視します。ガイドラインに従い議決権を行使し、コーポレートガバナンス基準が不十分な企業に対して直接エンゲージします。
- 取締役会および取締役会委員会の独立性と多様性
- 全面開示した厳しい業績基準に連動した報酬
- 既存株主の希薄化
- 「ポイズン・ピル」と平等な議決権の減少
- 監査人の独立性
- 株主提案による透明性
株主議決権行使件数 |
経営陣に反対票を投じた件数 |
株主決議を支持した件数 |
出所:HSBCアセットマネジメント、2020年10月31日現在
日本版スチュワードシップ・コードの受け入れについて
当社は日本版スチュワードシップ・コード制定の趣旨に賛同し受け入れを表明します。同コードの各原則に関する当社の取り組み方針および公表項目については「HSBCアセットマネジメント株式会社 日本版スチュワードシップ・コードへの対応方針」にてご確認いただけます。