インド:景気刺激に向けた連続利下げ
要旨
- 政策金利を0.25%引き下げ、6.00%に
- 今後インド準備銀行(RBI)は、景気およびインフレの動向に注視しながらも、一段の利下げに動くと考えられる
25年度のインフレ率は目標値の4.0%となる見通し
- インド準備銀行(RBI) は4月9日の金融政策決定会合にて政策金利を0.25%引き下げ6.00%としました。前回(2月)に引き続き、2会合連続の利下げとなりました。
- RBIは会合後の声明文で、25年度通期のインフレ率は目標の中央値と同じ4.0%、経済成長率は+6.5%と予測し、金融政策スタンスを「中立」から「緩和的」に変更しました。また、景気下支えのための追加利下げの余地を示唆しました。
- RBIは消費の回復、政府設備投資の増加による固定資本形成の回復、設備稼働率の向上、企業や銀行のバランスシートの健全化が成⻑を支えると見込んでいます。また、RBIは最近の世界的な金融市場のボラティリティの高まりを受けて、良好なインフレ見通しを背景に引き続き景気下支えに注力していくと表明しました。
図表1:政策金利とインフレ率の推移(2014年1月~2026年3月)
※ 政策金利は2025年4月まで、インフレ率は2025年2月まで実績。インフレ率は消費者物価指数(前年同月比)。2025年5月以降の政策金利はHSBCグローバルリサーチ(2025年4月7日時点)、同年3月以降のインフレ率はRBI(2025年4月9日時点)の予測値。ただし、予測値は四半期ベース。出所: ブルームバーグ、HSBCグローバルリサーチ、 RBIのデータをもとにHSBC アセットマネジメント株式会社が作成
今後、一段の金融緩和が予想される
- 世界的な 関税政策を巡る不確実性に伴い、当面金融市場ではボラティリティの高い状況が続くと見られています。こうしたなか、 RBIは今回の声明文でも表明しているように、景気支援の姿勢を一段と鮮明にさせて、次回6月および8月の会合にて連続で0.25%の追加利下げを実施すると見ています。その後、RBIは政策金利を5.50%で据え置きながらも、為替市場や世界経済の動向に引き続き注視していくものと考えられます。
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