Europe Insights
景気で左右される一時的な投資先から、中長期で組み入れるべき投資先へ
2026年04月03日
要旨
- ユーロ圏は、景気循環的な配分先というより、中長期的な投資先としての性格を強めている。2023年以降の国境を越えたポートフォリオの動向は、この変化を示している。地政学リスクの高まり、関税を巡る不確実性、主要国の金融政策スタンスのばらつきが、欧州への幅広な資産再配分に繋がった。
- コロナ禍明け直後は、ユーロ圏の投資家には顕著なホームバイアスが見られ、債券配分の凡そ半分が域内の国債および社債に置かれていた。その後2025年半ばまでは、利回り格差の拡大に伴い、ユーロ圏の投資家は魅力的な利回りとデュレーションを優先して海外債券へのエクスポージャー拡大した。この変化は信認低下ではなく、分散投資の反映であると言えよう。
- 重要なのは、対外配分の増加が見られたものの、欧州への海外からの投資関心を損なっていない点である。証券に関する資金流入は2024年に約8,500億ユーロに達し、2025年も約8,300億ユーロと高水準を維持した。小幅な減少は主として債券購入の減少によるものであり、株式需要は底堅かった。これは投資家が欧州を戦術的なマクロ取引ではなく、安定的な配分先として捉えつつあることを示唆する。
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