ESG Essentials
ファンドマネジャーはESG要素を投資プロセスに組み入れるために、さまざまな戦略を採用しています
ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の要素を取り入れた投資のことを言います。成長を続ける多くの企業は、ESGを企業経営における必要不可欠な要素と位置づけており、金融市場においても持続可能な成長を享受するためにESGの観点からの企業選定が重視されてきています。このような戦略は、より良い世界を築くために環境や社会のダメージを軽減し、新たな機会の創出に繋がると考えます。
ESG投資:企業業績、CSRの双方で最も望ましい結果
企業の社会的責任(CSR)は、事業における収益性と必ずしも相反するものではありません。むしろ企業業績を向上させることができます。
責任投資において、ファンドマネジャーはESG要素を投資プロセスに組み入れるために、さまざまな戦略を採用しています。
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ESG評価項目のスコアが高ければ、企業業績の向上につながる
ここ数十年の研究で企業のESGスコアと企業業績の間に正の相関関係があることが明らかになっています。ESGスコアの高い企業は、概ね、同じセクターの同業他社よりも競争力があります。こうした企業は、収益力が高く、長期的にキャッシュフローが安定していることから、非システマティックリスクによる影響は限定的であるため、良好な投資リターンをもたらすのです。
ESGスコアの効果は、市場によって異なる可能性がありますが、新興市場の調査報告でもESGスコアが高い企業は一般的に業績が優れていることがわかっています。