インド:景気刺激に向けた利下げ
政策金利は0.25%引き下げられ、6.25%に
今後インド準備銀行(RBI)は、景気およびインフレの動向に注視しながらも、一段の利下げに動くと考えられる
インフレ率は目標値の4.0%に収れんする見通し
- インド準備銀行(RBI) は2月7日の金融政策決定会合にて政策金利を0.25%引き下げ6.25%としました。利下げは約5年ぶりとなります。
- RBIは会合後の声明文で、インフレ率は25年7-9月期にインフレ目標の中央値である4.0%に収れんしていくと見ている一方、24年度の経済成長率予測に関しては、やや慎重な姿勢を見せ従来の+6.6%から下方修正し+6.4%としました。なお、25年度は+6.7%と成長加速を予測しています。こうしたなか、RBIは景気を下支えるため、今回の利下げを決定したと述べています。
- 同時にRBIは、世界的な貿易政策を巡る不確実性の高まりから金融市場のボラティリティが強まる可能性にも言及し、インドルピーの動向や銀行の健全性など国内金融システムの安定化にも注視する意向を示しました。
図表1:政策金利とインフレ率の推移(2014年1月~2025年9月)
※ 政策金利は2025年2月まで、インフレ率は2024年12月まで実績。インフレ率は消費者物価指数(前年同月比)。2025年3月以降の政策金利はHSBCグローバルリサーチ(2025年2月3日時点)、同年1月以降のインフレ率はRBI(2025年2月7日時点)の予測値。ただし、予測値は四半期ベース。
出所: LSEG、HSBCグローバルリサーチ、 RBIのデータをもとにHSBC アセットマネジメント株式会社が作成
今後、一段の金融緩和が予想される
- 今回の利下げが決定される以前から、RBIは銀行間市場において流動性の拡充を図ってきましたが、景気下支えに向けて今後さらなる流動性の供給が実施されると見られています。加えて、RBIは景気支援を一段と鮮明にさせるため、次回4月の会合にて0.25%の追加利下げが行われると見ています。
- ただし、上述のようにRBIは世界的な貿易政策を巡る不確実性の高まりを背景に金融市場が動揺する可能性に警戒感を示していることから、通貨の安定および銀行の健全性重視の観点から、今回の利下げサイクルは浅いものになると考えられます。
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